はじめに

集中治療部は、1986年2月に開設されてから、救急部とともに救急部・集中治療部という形式で一体運営しておりましたが、2009年5月に救命センターを発足することにより、救急部と集中治療部が独自に運営することになりました。2009年5月、わずか4名のスタッフでICU8床をSemi-closed typeで運営し、振り返ればこちらの手が届かずに主治医の方々には大変ご迷惑をかけたことを反省しております。その後、各科の先生方のご協力を得て、スタッフの増員が成り、ICU入室患者数も増加し、ICU8床から22床に増床し、今日に至っております。現在、集中治療の専門医はもとより、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、心臓血管外科、脳神経外科、小児科、麻酔科、救急の専門医資格を有したスタッフが11名おり、また、75名の看護師とともに“重症患者を一人でも多く一般病棟へ”のスローガンのもと365日24時間、様々な重篤な患者の治療にあたっております。2012年度にはより使いやすく、より多くの患者の対応を考え、改築を行う予定でおります。
もちろん、臨床だけでなく、研究も怠らずに行っていきたいと思います。重篤な患者を救命し、回復させるには現治療だけではまだまだ不十分であります。新しい治療法も積極的に取り入れ、主治医の先生方とともに日々励んでいきたいと思っております。
今後も引き続き集中治療部にご尽力のほどよろしくお願いします。