研修医募集
 集中治療医学は、重篤な臓器不全に対して集中的な治療を行うことにより、その機能を回復させ重症患者を救命することを目的とした分野です。
現在、当院の集中治療部は22床で運営しており、手術室、救急外来、病棟など、さまざまな部門からの入室者があります。そのうち約半数については集中治療部の医師が主治医と相談しつつ治療にあたり、主に術後患者を中心とする残りの半数は、主治医が自ら全身管理も行っています。
 集中治療部には、さまざまな経歴や専門分野を持った専従医師が13名所属しています。常時2名以上が交代で勤務しており、各種モニターや人工呼吸器、血液浄化装置、IABP, ECMO等の循環補助装置を駆使して、重症患者の全身管理にあたっています。また、院内急変時のRapid response systemの一翼も担っています。
 集中治療部において研修中の初期研修医は、集中治療部のスタッフと一緒に1日あたり最低1名、余裕があれば数名の患者さんの診療にあたります。また、抄読会や勉強会を週1回行っており、その担当となってPresentationを行うこともあります。
重症患者の全身管理は将来どの分野に進んでも必要となる技術ですが、集中治療室というものがない病院も多く、もし集中治療室があっても集中治療部の専従医師がいる病院は少ないのが現状かと思います。
 集中治療を自分の将来の専門分野と考えている方のみならず、「集中治療とはどういうものか?」ということになんとなく興味がある方、臨床研修中に「ショック患者の治療はまずどうすれば良いのか?」「人工呼吸器の設定にはどのようなものがあるのか?」など、全身管理のスタンダードについて知っておきたい方など、研修医のみなさんのローテートをお待ちしています。